2017年8月12日(土)

午前シロギス船中乗り

今日もシロギス船の中乗りで行ってきました。昨日よりも雨脚が強かったです。風は北東の風で夏とは思えないほどの涼しさでした。

昨日ほどのメチャ喰いはなかったものの、大型のシロギスがよく釣れていました。船でのシロギス釣りに慣れていない方は仕掛けは胴付き仕掛けにした方が断然いいです。理由はからみが少ないからです。仕掛けを少し沖目に投げても、胴付き仕掛けならばまずからみません。また、針がオモリの上に付いていますので、掛かったらすぐにわかります。

それと餌の付け方が問題です。シロギス釣りに上達している方の中にはアオイソメの頭の部分をハサミで切り落として、尻尾のクネクネしている部分を付けろと指示する方がいます。しかし、シロギスが餌を吸い込む瞬間を察知できる方はこの瞬間に合わせればいいのですが、吸い込む瞬間を察知できる方はそれほどおりません。それくらい餌の喰い方は素早いのです。私はアオイソメの頭の部分を切り取るなんてことは絶対にしません。なぜなら、青イソメの頭の部分だけが丈夫だからです。シロギスがちょっと引っ張ったくらいでは取れません。尻尾の柔らかい部分だけを付けていたなら、シロギスがちょっと咥えたくらいですぐに取れてしまいます。ほとんどの方は取られたのさえ気付きません。夏のこの時期はシロギスも餌を活発に追います。頭の硬い部分だろうがなんだろうが喰い付きます。尻尾の柔らかい部分を付けた方がいいというのは冬場の話です。アオイソメの頭の硬い部分を付けていれば、シロギスがちょっと引っ張ったくらいでは取れませんので、そのうち針のある頭の部分まで口に入れるのです。青イソメの頭をチョン掛けにして一匹丸ごとにすると長すぎます。5、6cmに切って付けます。

竿先にブルブルっという感じがよくあります。これを最初の当たりと勘違いしている方がほとんどです。あのブルブルっという感じはシロギスが餌を咥えて逃げる時の感じです。その感じがあってからは合わせようが合わせまいが針にすでに掛かっていればそのまま上げてくれば釣れますが、中には餌を吐き出すシロギスもいます。これはここでいくら合わせてももう掛かりません。要するに前当たりではないからです。シロギスが餌を吸い込む瞬間の前当たりをつかめる方はまずいないと思ってください。前当たりがわからなくてもシロギスは釣れます。軽く竿先を持ち上げる空合わせの操作で前当たり直後の合わせとするのです。思いっきり合わせる必要などサラサラありません。軽く1mほど竿先を持ち上げるだけいいのです。竿先を持ち上げる操作を強くしてもそれほど問題ありません。問題は持ち上げた後です。シロギスが掛かっていなかった時に持ち上げたオモリをそのままストンは落とさないことです。静かにオモリを置いてやるくらいの気持ちで糸を張りながら底に付けます。オモリがストンと底に着くと周りにいるシロギスが驚いて逃げてしまいます。仕掛けを持ち上げる操作は下ろす時にこそ注意を払うことが必要です。

針は8号か9号を使ってください。餌を付けるのにも苦労するような小さな針は船での釣りには不向きです。大きいシロギスが掛かると、抜けてしまうことが多いです。せっかく大きいのが掛かっても最初だけで、途中でバレてしまうことがとても多いです。あの小さな針は投げ釣りで小さなピンギスを釣る時に使う針です。25cm以上の大きなシロギスを釣るにはそれなりの大きな針が必要です。仕掛けは釣り道具屋さんで買うよりも打木屋に来てから購入した方がいいです。ここでの釣りに合った仕掛けを置いてあります。皆さんのお手伝いをしていて、以上のことに気付きました。