2017年5月26日(金)

大アジ取り込み時のタモの使い方

大アジ取り込み時にはタモを使うことでしょう。他の人に掬ってもらうならばいいですが、一人で掬う時にはちょっと注意点があります。

ビシオモリが見えてきた時にどちらの針に掛かっているか見極めましょう。もし、上の針に掛かっているならば、下の拙い絵に描いてあるようにビシをつかんでください。ビシをバケツの中に置いてしまうと、魚が水面から出ないまでも吊るしたような感じになってしまいます。

下の針に掛かっている場合はビシをつかんで魚を掬おうとしてもタモが届かないので、魚を追いかけてしまうことになり、なかなか掬えません。こういう時には下にあるこれまた拙い絵のようにビシをバケツの中に置きそしてクッションゴムの真ん中辺をつかんでからタモを使ってください。クッションゴムの真ん中辺を持つということは、この時点での急な引き込みにも対応するためです。40cm以上の大アジになると水面にきてからも一度や二度は潜ります。場所が浅いので、深いところのアジとは比べものにならないくらいの力がアジには残っています。

両方の針に掛かっている場合はどちらを掬うか見極めてください。両方掬うと思ったら、最初に下側の魚を掬ってください。上側の魚を先に掬ってしまったら、もう下の魚は掬えません。

丈夫で伸びないクッションゴムは使っている意味がありません。大アジとて、喰いのいい時には下の針よりも上の針に掛かることが多いです。ですから、30cm以上の長いクッションゴムも上の針がコマセから離れることになるので望ましいとは言えません。しなやかで柔軟に伸びかつそれほど長くないものがベストです。クッションゴムは掛けた時の急激な引き込みに耐えるだけでなく、取り込み時まで有効に使うということに注意してください。

これからは大アジだけでなくサバやマダイも掛かるということを念頭に置いて、使う仕掛けのハリスの太さや品質まで注意を払う必要があります。小ぶりのアジを釣るのと同じに考えていると後で辛い思いをすることになるかもしれません。