2018年4月28日(土)

シロギスの釣り方(4)

胴付き仕掛けでの潮の速い時の対策

いくら仕掛けを遠くまでとばしてもオモリをゴロゴロ引きずるようではシロギスはなかなか喰ってきてくれません。自分では引きずるようなことをしていないつもりでも結果的にそうなってしまうこともあります。道糸が太いと水の抵抗を受けて糸がたわみます。糸を軽くでも張っているだけでオモリが動くことがあります。10秒か15秒に一回くらいは仕掛けを持ち上げて潮に乗せてゆっくりとオモリを着底させるようにするといいと思います。仕掛けを持ち上げる操作はシロギスが掛かっていないか聞く(確かめる)ことと、もう一つ潮に乗せて仕掛けを潮先へ置くことを兼ねています。潮先に仕掛けを置くという事は新しい場所に仕掛けを入れることと同義です。仕掛けを動かさないで置きっぱなしにしておくと道糸の抵抗でオモリはゴロゴロ動きますが、基本的には潮の後ろに置いておかれることになります。ですから、新しい場所に仕掛けが入りませんのでなかなかシロギスは喰いません。

仕掛けを持ち上げてゆっくりとオモリを置くようにするということはストンとオモリを落としてシロギスを驚かせないようにすることともう一つ仕掛けを潮に乗せて新しい場所へ移すことも兼ねていることを忘れないでください。いつまでも放っておいてもダメだし、頻繁に持ち上げてもダメです。どのくらいの間隔がいいかはその日の潮の流れとシロギスの喰い方にもよるのではっきりとは言えませんが、10秒か15秒くらいでしょう。何回も言いますが、待っている時は決してオモリは動かさない、ツンツン糸を張ったり緩めたりするのはエサをちょっとだけ動かすためだけです。オモリを動かしてこずくのは天秤仕掛けの時です。間違えないで下さい。

今まで説明して来た事は胴付き仕掛けでの釣り方です。積極的な攻めの釣りです。これがせわしないと思われる方は天秤仕掛けで仕掛けを真下に入れて置き竿にでもしてのんびり待つというのも一つの釣り方です。

オモリを動かさないで待っている時、船が流れて道糸が張ってしまうことがあります。糸を張れば必ずオモリはゴロゴロと動きます。こういう時はリールをフリーにして糸を出してやりましょう。この操作が簡単にできるのは両軸リールです。しかし、軽くてキャスティング性能も備えた両軸リールはかなり高価です。それに道糸のPEは細くなるほど高価です。