2017年3月30日(木)

東京湾口に於ける一つテンヤ仕掛け

一つテンヤの釣りは外房で行われていました。どうして、東京湾では行われていないのか? それは観音崎周辺では潮の流れが複雑で底ダチがよく取れないからという理由です。それが近年の釣り具の進歩で東京湾でも行われるようになってきました。ひとえに細いPEの強度が飛躍的に増したためです。PE0.6号とか0.8号でもかなり強くなりました。でも、傷が付いていなければの話です。細い道糸を使えば水の抵抗が少なくなり、10号や12号くらいの比較的軽いオモリでも底ダチが取れます。PE3号では50mくらいの深さの底ダチを取ることは潮が速い時にはとても無理です。一つテンヤ釣りの紹介番組ではスピニングリールを使っていますが、スピニングリールでなければダメと言うものではありません。フリーにした時にスムースに糸が出て行く両軸リールなら問題なく使えます。私はミリオネア100に0.8号を巻いて使っています。このリールはドラッグの出が非常にスムースです。

外房でのタイ釣りならば生きたエビを入手できるでしょから、テンヤにエビを装着するのに巻き糸など使わずにエビの尻尾から針を装着しても問題はありません。また、親針がテンヤオモリに固定されていようがいまいが構いません。しかし、冷凍エビを使う場合は外房で行なわれているエビの装着方法では問題があります。冷凍エビをそのように装着するとすぐに頭の殻の部分が取れてしまいます。孫針を殻の部分に刺せばいいではないかと言う方がいますが同じことです。エビの頭をオモリの方へ向けて装着します。まず親針と反対の向き(下向き)に孫針を付けます。エビの目の部分がオモリに真ん中に来るように親針を刺す位置の見当を付けます。親針をエビに装着して針先を背中に抜きます。エビの頭とオモリを左の親指と人差し指で押さえておいて巻き糸を巻きつけます。最後にオモリとエビの間に巻き糸の最後の部分を挟んで止めます。この装着の仕方をすれば、魚などに喰われない限り、形良いままです。殻が取れてしまうこともありません。

打木屋店頭で購入することができます。巻き糸付きの一つテンヤは釣り具店ではなかなか売っていないと思います。

一つテンヤと並んで注目の仕掛けはラバージグです。タイラバとも呼んでいます。この釣りは一種のルアー釣りです。見かけからしたら「こんなものが。。。」と言ってしまいそうですが、意外と釣れるようです。私はこれでは釣ったことがありませんが、釣っている方もいるのでやってみる価値はありそうです。通常、80gから100gまでのものを使っています。この釣りはタイの活性が良い時、すなわち潮の速い時が有効です。