電動リールの整備
これらの写真はシマノの2012年製フォースマスター3000MKの内部を撮ったものです。製造停止後一定の期間が経つとシマノでは一切の整備を受け付けません。ですが、10年以上経ってもまだまだ普通に使えます。同じ型の新しいのにすればいいのでしょうが、買えば10万近くかそれ以上になります。おいそれと次から次に新しいのを購入するには抵抗があるのではないでしょうか?オーバーホールすれば、まだまだ使えます。シマノはいいリールを造っていますね。
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古い型の電動リールの整備
メーカーでの修理を断られた電動リールの整備の注文がよく入ってきます。メーカーでは製造中止後6年経つとアフターサービスの面倒を見る法的義務がなくなるので、釣具店を通して修理の申し込みをしても門前払いされることが多く、私のところに来る方はほとんどがそのような方です。メーカーとしては新しいのを購入してくれということでしょうし、使っているユーザーはまだまだ使いたいと思っています。できることなら、治して使いたいと思うのは当たり前のことだと思います。近年の電動リールはちょっといいものだと10万円以上しますし、小型の電動でも7万円前後はします。ちょっと壊れたからと言って、すぐに新しいのを買うには躊躇してしまいます。下の写真はフォースマスター800の2011年製モデルです。このリールはシマノでは修理不能になっています。ちょっと治せばまだまだ使えます。
上の写真はシマノ フォースマスター800M (2011年製)右側のカバーを外したところです。この下側にモーターギア・伝達ギア・スプールギア(四枚目の写真)が入っています。
上の写真がモーターギアの内部です。小さな三つの遊星ギアが2段で入っていて、モーターからの駆動を減速してトルクを高める役割を持っています。モーターを酷使するとこの遊星ギアが壊れます。
ギアが三つ並んでいます。一番上にはモーターギアが入るのですが、この写真では取ってあります。
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リールの手入れ
上の写真の一枚目はリールカバーを取り外したばかりの画像です。これは電動リールのモーターギアの上部がサビで固着してしまっているところです。もちろん、リールは電動でも手巻きでも全く動きません。モーターからの回転とハンドルからの回転をモーターギアを介してスプールに伝えています。ここが錆びてしまっていては動くはずはありませんよね。錆びて固着してしまったボールベアリング取り外すのがとても大変です。下の写真はボールベアリグを交換したところです。新しいのを装着しました。
釣行後の簡単な水洗いだけでもかなりサビによる固着を防げます。やりっぱなしが一番悪いですよ。まめにやらなくてもいいのです。流水で塩を流すだけなら、いくら横着な方でもできるでしょう。
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クッションゴムの必要性
このところ、大きなアジやサバが喰っています。アジも40cmを超えるとかなりな引きです。大サバもまたそうです。特に水面間際でビシを持った時に強く引き込まれるとうまくいなせなくなると切られてしまいます。無理矢理引っ張れば間違いなく切れます。この時にクッションゴムが働いてくれます。じんわりと伸びるようなウレタン製のクッションゴムでは十分な働きをしてくれないと思います。瞬時に伸びてくれなければクッションゴムとは言えないのです。生ゴムでなければ、瞬時の伸びは期待できないのです。しかし、生ゴムはいつまでもその伸縮性能を持ち続けることは無理です。ウレタン製よりも劣化が激しいのです。ハリスにフロロカーボンの糸を使っている方が多いと思います。このフロロカーボンも何度も使い続けるとどうしても傷んできます。2回や3回は使うことはあっても交換することなくいつまでも使い続けることはできません。どうしても傷が付いてしまうからです。生ゴムのクッションゴムも同じです。劣化は指で摘んで何度か引っ張ってみるとわかります。劣化が早いのは欠点ですが、性能が十分なうちは本来の瞬時の伸縮性能を示してくれます。瞬時の伸びを期待できないクッションは付けていても意味がありません。
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折れた穂先の修復
折れてしまった穂先を修復できるわけではありません。残った穂先部分を新たに穂先としてトップガイドを付け替えます。2番目のガイドはトップとの距離が詰まってしまいますので、一度取り外してから少し後ろに付け替えてあります。殆どのトップガイドは中空になっていて、そこに穂先部分を差し込みます。しかし。元のガイドは差し込むことができません。なぜなら、最初の穂先部分の直径と新たにトップとした穂先の直径がほんの少し違うからです。上の3枚の写真の最後は漆を塗って乾くのを待っているところです。この後1日ほどおいて乾くのを待って、エポキシのコーティングを行います。
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アジ釣り 仕掛け
いよいよ本格的なアジ釣りシーズンになってきましたね。寒いうちは細い仕掛けの方が喰いはよかったですが、喰い活発な今では大きいのが喰ったときに細い仕掛けでは心許ないです。1.5号と1.75号では大した違いはないとお思いでしょうが、かなり違います。水が澄んでいるときには細いハリスの方がいいのは誰でも思うでしょうが、1.5号では40cm近いあじが掛かるとちょっと取り込むのは難しいかもしれません。1.75号にクッションゴムを付けておけば、大きいのが掛かっても安心です。
フロロカーボンの糸の品質もかなり大事です。わけのわからない糸を使うと後で後悔することになるかもしれません。それに3本針仕掛けを使っている方を時々見かけますが、この3本針仕掛けは良さそうに見えますが、あまりよくありません。魚が上の針に掛かると、ゴチャゴチャになってしまうことが多いです。
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シロギス釣り 仕掛け
この仕掛けはシロギス釣りの胴付き仕掛けです。2本針で2セット入っています。この仕掛けの特徴はハリスが長いことです。長さは40cmでシーガー1.2号を使っています。1本針でももちろんいいですが、これからは2本針がいいと思います。なぜなら、大きいのが飛びついて掛かることもあるし、外道のアジやイシモチが掛かる確率が高いからです。幹糸とハリスの接続にはクロスビーズを使っています。幹糸とハリスは直に接続していません。ビーズに通しているだけなので、ハリスがよれないのが最大の特徴です。
ですが、このビーズに糸を通すのは年寄りにはきついです。でも、これ以外に糸の寄れない接続法はないので、しばらくは使うつもりです。
この仕掛けの上部はより戻しを付けてあります。道糸からこの仕掛けを接続するのに便利だからです。しかし、私自身が使う場合にはより戻しを付けていません。なぜなら道糸のリーダーに金具無しに結べば、糸を巻き込めるので、投げるときに障害になりません。
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シロギス竿購入
しばらくぶりにシロギス竿を購入しました。ダイワの極鋭のキス竿です。4月に新しく出るというので予約して購入しました。それまではアメリスターのM -180というキス竿を使っていました。使っていてちょっと気になるのが柔らかさでした。悪くはないのですが、魚を張り掛かりさせるのにもう少し硬い方がいいなとずっと思っていました。今回出たのは H -175というタイプです。重量が62gという軽さです。私はスピニングを取り付けるのではなく両軸リールを使っています。このリールにPE 0.6号を巻いています。糸の先にはフロロカーボン2号、1.5mをオルブライトノットで接続します。胴付きの2本針仕掛けにより戻し無しで接続します。仕掛け投入時にできるだけリールに巻き込むことができるので、投入し易い利点があります。PEから直接仕掛けに繋げるのはお勧めしません。PEに仕掛けが絡むとなかなか取れません。
竿を新しくしたからと言って、これでシロギスが沢山釣れるわけではありません。でも、やり易い竿で釣れば、気持ちがいいのはあります。
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