2023年2月28日(火)

古い型の電動リールの整備

メーカーでの修理を断られた電動リールの整備の注文がよく入ってきます。メーカーでは製造中止後6年経つとアフターサービスの面倒を見る法的義務がなくなるので、釣具店を通して修理の申し込みをしても門前払いされることが多く、私のところに来る方はほとんどがそのような方です。メーカーとしては新しいのを購入してくれということでしょうし、使っているユーザーはまだまだ使いたいと思っています。できることなら、治して使いたいと思うのは当たり前のことだと思います。近年の電動リールはちょっといいものだと10万円以上しますし、小型の電動でも7万円前後はします。ちょっと壊れたからと言って、すぐに新しいのを買うには躊躇してしまいます。下の写真はフォースマスター800の2011年製モデルです。このリールはシマノでは修理不能になっています。ちょっと治せばまだまだ使えます。

上の写真はシマノ フォースマスター800M (2011年製)右側のカバーを外したところです。この下側にモーターギア・伝達ギア・スプールギア(四枚目の写真)が入っています。

上の写真がモーターギアの内部です。小さな三つの遊星ギアが2段で入っていて、モーターからの駆動を減速してトルクを高める役割を持っています。モーターを酷使するとこの遊星ギアが壊れます。

ギアが三つ並んでいます。一番上にはモーターギアが入るのですが、この写真では取ってあります。

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