2022年7月18日(月)

シロギス 胴付き仕掛けと天秤仕掛け

シロギスを釣るときにどちらの仕掛けにするかは釣り人の選択です。どちらもそれぞれ長所もあり短所もあります。

*天秤仕掛け
この仕掛けは昔ながらの伝統的な船釣りでの仕掛けです。通常、針は2本から3本です。この仕掛けでの釣り方では投げることはあまりしません。遠くへ投げると仕掛けが絡むことが多いので、真下へ仕掛けを下ろすことが多いです。それでは広い範囲を探れないのではという問いは当たっています。しかし、潮が流れていれば船が流れるので、全く広い範囲を探れないのではというわけではありません。仕掛けが真下に入っているので、当たりは胴付き仕掛けよりは明確です。

*胴付き仕掛け

この仕掛けは少し沖目に投げることを考えて作ってあります。真下に仕掛けを下ろしていたら、上の針にはなかなかシロギスが掛かりません。沖目に投げて仕掛けが斜めに入っているからこそ上の針にも掛かる確率が多いのです。この仕掛けは広い範囲を探る上では有利です。なぜなら、投げても仕掛けが絡むことはないですから。潮の流れの緩いときにはこの仕掛けは有効です。広い範囲を探れますから。天秤仕掛けではオモリを動かさない限り餌も動きません。いわゆる「小突く」という操作が必要ですが、胴付き仕掛けではこの小突きという操作は必要ありません。なぜなら、オモリの手前に仕掛けが付いているからです。小突きの操作に換わるものが道糸を軽くツンツンさせる操作です。オモリは動かさないように糸だけをツンツンさせる操作です。あくまで軽く竿先だけで動かします。これで十分なのです。餌が少し動けばいいのですから。しかし、このエサを少し動かす操作こそがシロギスの食い気を誘うのです。仕掛けを沖目に投げているので、食い気がなければ場所を移動させる必要があります。この移動させる操作ではオモリをズルズルと引きずるようにして仕掛けを移動させると、あまり喰いはよくありません。大きく竿先を持ち上げて移動させます。この操作は空合わせとしても有効です。この時、シロギスがエサを咥えていたとしたら、ここで針掛かりします。餌の場所移動と聞き合わせを兼ねた操作です。ですから、この仕掛けのときには硬めの竿がいいのです。ダイワの極鋭のシロギス竿はかなり硬めの竿になっています。竿先が少し柔らかいだけで全体はかなり硬めです。この聞き合わせのときに軽く竿先を持ち上げただけで掛かるように仕上げているからです。

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