2020年2月13日(木)

製造中止になったリールの修理

私のところに持ち込まれるリールは製造中止になったリールが多いです。シマノのカルカッタやダイワのミリオネアなどのいいリールは製造中止になったバージョンでも、何とか直せますね。そのリール固有の部品が必要になった時には苦労しますが、ボールベアリングが動かなくなった場合にはいくらでも他のメーカーというかベアリング専門メーカーから調達できます。もっとも、サイズは多岐に渡っていますが。。。私はNSK(日本精工)のベアリングは揃えてあります。

高級なリールであればあるほど、固有の部品が壊れることはあまりありませんが、ベアリングはすぐに不良になってしまいます。時にはボールベアリング が取り外せないほど癒着してしまっていることがかなりあり、外側のケースがくっついたままということもかなりあります。メーカーではARB(Anti Rust Bearing)とかCRBB(Corrosion Resistant Ball Bearing)などと銘打ってサビに強いと言っていますが、名前倒れですね。

両軸リールではハンドルが逆転しないように、ハンドルシャフトにワンウェイクラッチという名のローラーベアリングを使っているリールが多いです。このローラークラッチ は壊れやすいです。ここが壊れると、ボールベアリングのように他の専門メーカーから調達ということもできません。リールのメーカーも製造中止になった機種の部品は6年過ぎると取っておきませんので、困ります。ちょっとおかしいと思っても、換えの部品が調達できない時にはひたすら洗浄して、何とか使えるようにしています。

とにかく、いくら高価なリールでもサビには勝てませんから、時々は整備に出すようにした方がいいと思います。動かなくなってからでは遅いですよ。

いいリールほど外れやすいバネは使っていません。この写真のリールは外れやすいバネを使っていますね。カバーを開けただけで、どこかに飛んで行ってしまうリールもあります。