2020年4月20日(月)

レオブリッツ150の整備

以前、タチウオ釣りの帰りにレオブリッツ150の整備を頼まれました。タチウオが掛かると、ドラッグが効いているわけではないのにかってに糸がズルズルっと出てしまうというトラブルです。

開けて、いろいろと点検していて気になるところが一つだけありました。このリールはハンドルに付いているメインギアとモーターからくるモーターハウスギアを一つにして、その回転をベルトを介してスプールギアに伝えています。このベルトが滑っていることを突き止めました。

このベルトを交換すれば治るだろうと思い、釣具店を介してこの部品(650円)を注文しました。ところが、すぐに返事がきて、この部品はダイワ預かりでなければ治せないと言われました。部品だけの販売はしないということになっているのだそうです。しようがないので、ダイワに預けました。5,000円以内なら直すがそれ以上だったら連絡してくださいということにしました。

三週間ほどして連絡があり、21,000円掛かると言われました。どうして、21,000円なのか疑問でしたので、そのまま、戻してもらいました。しばらくして戻ってきたリールの修理明細を見て、驚きでした。何とモーター自体の交換に15,000円、スプールとピニオンギアの交換で6,000円。ベルトのことは何も書かれていません。きっと、モーターの交換の中にこのベルトの交換も含まれているのだと思います。

電動モーターを使っているときに滑るのならわかります。滑るのは、ただ糸を引っ張っただけでも滑ります。モーターを交換するのは過剰整備という気がします。

はっきりしないままにこのリールは当事者に返してしまいました。その方は21000円出してやってもらってもいいと言ってくれましたが、私はこのリールの作りには疑問を持ちましたので、新しいのを買った方がいいとアドバイスしました。その方はシーボーグ200Jを新たに購入しました。シーボーグはベルトを介して回転を伝えるという方式は取っていません。セットプレートギアがモーターハウスギアとスプールギアの間にあって直接回転を伝えています。

電動リールの価格をできるだけ抑えるためにやっているのでしょうが、すぐに壊れてしまってはどちらがいいのかよくわかりませんね。

現在、市販されている通常使用の電動リールにはダイワ製とシマノ製があります。どちらがいいかはその方の好みになります。私は両方持っていますが、どちらがいいかは私にも言えません。でも、好みから言えば、私はダイワの方が好きです。使い勝手がいいし、デザインもいいです。

いろいろな方のリールの整備を請け負っていて一つ気になるのは、メーカーが「メーカー預かり」と言って、その部品を供給してくれないことです。全ての部品ではないですが、時々そのようなことがあります。

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