2019年11月28日(木)

ミリオネアの整備

かなり使い込んだミリオネアの修理を頼まれました。まず、最初の関門は開けられないことでした。塩がみでへばりついてしまっているのか、最初はびくともしませんでした。スプールも抜くことができませんでした。ピニオンボールベアリングがサビでくっついてしまっていたからです。

いろいろと試行錯誤した結果、なんとか開けることができました。装備してあるボールベアリングは6箇所でそのうち4箇所のボールベアリング は完全に破壊しておりました。一つは外形はそのままでしたが全く動かず。もう一つは問題無しでした。

ベアリングの外側ケースが癒着してしまっているので、取るのに苦労しました。しかし、ベアリングはダメでもその他のパーツはそのまま使えそうです。さすが、ミリオネアですね。ボールベアリングの交換だけですので、リールのパーツ在庫保証期間から外れてしまっても手に入ります。メーカー純正のCRBBベアリングでなければと言っても、このように錆びて壊れてしまっているので、メーカーだって何も言えないでしょう。日本精工NSKやミネベアの製品なら、サイズさえ合えばメーカー純正よりも安く手に入ります。きっと、メーカーだって、自分のところで作るのではなく、この二社から供給してもらっていると思います。

超音波洗浄機で洗った後のパーツです。右下のビニール袋に入ったものがベアリングの残骸です。小さな鉄の球がたくさんありました。ベアリングを手配して、あとは組み込めば元に戻ります。

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