2019年8月14日(水)

二枚潮の場合の注意点

二枚潮とは表層と下層の潮の流れの速さが違うことを言います。その時点での潮時ではそれほど潮が動いていないと思われる時、表層だけすごく速い時があります。いわゆる『上ッ潮が速い』と漁師言葉があります。こういう現象は川に流れ込んだ雨が徐々に海に流れ出してくる量が多い時に見られます。昨日のタチウオ釣りで走水沖を釣っている時にこういう現象がありました。表層の速い潮の幅はたかだか数メートルです。

こういう時に仕掛けを降ろす時リールをフリーにして糸が出るままにしておくと、水面上の糸は殆ど横になるほどの斜めになることがあります。こういう時には10mほど糸が出て行ったら親指でリールのスプールを抑えて糸の出を止めてください。しばらく抑えておくと斜めになっていた糸が立ってきます。そうしたらまたリールをフリーにすると後は通常に戻ります。

糸の出をそのままに放っておくと、仕掛けが底に着いたのがわからないことがあります。注意深くしていると底にトンと着いた感触がありますが、それを見逃すと底なしと思えるほど糸を出しすぎてしまいます。それと同船している他の方とのオマツリの原因を作ってしまうことになります。サミング(糸の出を親指でコントロールすること)は大事ですよ!

ライトアジ釣りでは浅いところを釣るのであまりこういうことはありませんが、オモリが軽い分ちょっとした二枚潮でも起こり得ます。それとアジ釣りでは船長はできるだけ船を動かさないように操船します。潮に乗せて流すようなことはしません。