2019年6月13日(木)

ABU6500C3の整備

以前、小野さんから頂いたこのリールを開けて整備し直してみました。かなり汚れてはいましたが、交換すべき部品はボールベアリングくらいでした。ボールベアリングはアブ社から部品を購入しなくても手に入ります。

ドラッグ機構は日本の代表的なメーカーの最高級両軸リールに装備されているものと遜色ないものですね。もしかしたら、3重のstator・rotorの組み合わせは日本のメーカーが真似したのかもしれませんね。ドラッグ機構の大事な部分であるrotorの素材はカーボンシートが使われていますが、昔は革が使われていました。ドラッグの効きがスムースだったのを思い出しました。テンヤの真鯛釣りには欠かせないリールだったのです。しっかりと調整していれば、大きなタイが掛かってドラッグが出て行っても安心してました。ですから40年以上前の話ですが、鯛釣りに使うリールはほとんどの人がABUを使っていました。その当時で5万円前後していましたからかなり高価でした。他に日本のメーカーでは鯛釣りに使えるものはなかったからです。

でも、ABU社がGARCIA社と提携してからは安価なものを出すようになりました。使われている部品が安物になり、一気に人気が落ちたのを覚えています。この頃に日本のメーカーがミリオネア・カルカッタという名前で性能のいいものを出すようになり、皆さんが日本製を使うようになりました。今では私もドラッグの出るような釣りをしなくなりました。でも、タチウオ釣りにはミリオネアを、秋口にワラサ・ブリの泳がせをするときにはカルカッタ800Fを使っています。