2019年2月27日(水)

リールの故障箇所

リールの修理をよく頼まれます。ダイワ製両軸リールの故障箇所で圧倒的に多いのがクラッチをオンオフするメカニズムです。クラッチのオンオフのメカニズムは色々な方策が採られています。ダイワ製でも全く同じメカニズムで作られていることはなく、値段によってメカニズムが違っているところが面白いですね。ライトアジ釣りをなさる方達によく使われているリールは値段が1万5千円前後のものが多いです。ICV 150とか200などがそうです。このくらいのリールは軽くてとても使いやすいし、値段も手頃です。

このタイプのリールでよく故障するのがクラッチの爪(ラチェット)とそれによって動かされるトリガー(キックレバー)です。ラチェットは爪が度重なる使用によって摩耗してしまい丸くなってしまいます。キックレバーはラチェットでひっかくことにより削れてしまっています。こうなってくるとクラッチが滑ってしまい入りにくくなります。この二つを交換すればほとんどの場合治ります。ラチェットはハンドルシャフトの一番奥に入っていますので交換はそれほど難しくはありませんが、キックレバーの交換はちょっと厄介です。そのキックレバーにはスプリングが引っかかっていますので、不用意に外すと何処かへ飛んで行ってしまいます。

ラチェットやキックレバーの材質を擦り減らないいいものに替えれば、このような故障は無くなるのでしょうが、しっかりしたものにすれば重くなるし値も上がってしまうのでしょうね。

爪が丸くなっています。
キックレバーの左上部側面にラチェットの爪が当たります。この部分が削れてしまっています。