2018年8月4日(土)

午前アジ船 中乗り

お手伝いで乗って行きました。今日は幾分風があったので、船の上はそれほど暑くはなかったです。

慣れない方達にまず第一に教えることは仕掛けの投入時の注意点です。仕掛けが2mほどあるので無造作に仕掛けの上に重りを落とすとそこで絡まってしまいます。仕掛けが重りなどに絡まないようによく注意して投入してください。

仕掛けが底に着いたら、素早くタルミを取ります。ここでのんびりとしていると重りが底に着いたままになっており、根掛かりしたり重りが底の石に引っ掛かってしまったりします。素早くタルミを取って底から持ち上げてください。コマセを振る時には強く振り濃いコマセの煙幕を作ろうとします。チョロチョロ出していては自分の仕掛けに喰ってきません。

少し慣れた方で金沢八景の方でアジ釣りをしている方に多いのが、底に着いてすぐにコマセを振りリールを二巻きほどして小さくコマセを振りまたリールを二巻きほどするような釣り方している人をよく見受けます。今日みたいな何をしていても魚が喰ってしまうような時には釣れますが、そうでない時には釣れません。底に着いたら素早くタルミを取ってすぐに2mほど持ち上げるようにしないとアジは喰ってくれません。底でコマセを振っているのでカサゴがすぐに喰ってしまうか根掛かりしてしまいます。こういう釣り方は底が平坦なところで釣るやり方です。本牧沖では通用しません。岩礁地帯で釣りをしているということをよく頭に入れておいてください。また、大きなアジやサバは底が平坦なところでは生息していません。

仕掛けを自作なさっている方に多いのがハリスを長くしていることです。長くしたほうがアジの喰いがいいと誤解している人が多いです。逆にハリスを長くすると喰いは悪くなります。なぜなら、このビシ釣りはコマセの釣りです。コマセに近い方が喰いがいいのは当たり前です。ハリスは長くても2mです。それ以上長くしても意味がありません。通常の2m前後の二本針仕掛けでは上の針の方が断然喰いはいいです。大きいアジを釣ろうとするなら、ハリスは長い方がいいのだと勘違いしている方が多いです。40cm以上の特大アジにしてもそうです。底から2mくらい上げたところで濃いコマセの煙幕を作り、その煙幕の中に自分の仕掛けの針が入るように操作してやれば、すぐに当たりがあります。強くコマセを振る操作(一回に2度ほど竿を振るとして)をして濃いコマセを作ってもその煙幕の効果は20秒から30秒で薄れてしまいます。ここまで待って当たりがなければ、また2度ほど竿を振る操作を行います。それでまた2、30秒ほど待ちます。待っている間はやたら竿を振ってコマセを無駄に出すようなことはしません。強くコマセを振る操作を3回ほどしても当たりがなければ、上げてコマセを詰め替えます。上げて見てもしコマセが残って入れば、それはあなたのコマセの巻き方が弱いからです。

船長の指示で下から3mと言われたなら、まず下から2m持ち上げコマセを振りそれから1m持ち上げる意味は自分の仕掛けをコマセの煙幕の中に入れてあげるということなのです。

今日釣れていたアジはほとんどが30cmから35cmのアジです。時折50cm超のサバや40cm超のアジが喰っていたようですが、ほとんどの方が切られていました。