2013年10月5日(土)

アジの三枚下ろしと潮の速いときのタナ取り方法の考察

昨日釣ったアジを使って、三枚に下ろしてみました。非常に脂が乗っていておいしそうです。私は釣ってすぐに針を口からはずすとき、ついでにハサミでエラを一枚切ります。血を抜くためです。海水を張ったバケツで少し泳がせて血を抜きます。釣ってすぐにエラを取り去ってしまうと毛細血管に残っている血は抜けません。こうしてからクーラーに入れて持ち帰って魚を捌くと身が非常にきれいです。ここまでアジを料理しておくとこれから先の使い道はいろいろあります。

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昨日の本牧沖でのアジ釣りの時の一シーンです。お昼前、北風で上げ潮が流れ出して今まであまり活発でなかった喰いが一転して入れ喰い状態になった時です。船は北風で当然北に向いています。上げ潮が流れ出したので潮の流れは本牧堤防沿いに北東に流れています。波は風による波と大型船などの波が堤防に当たったりして三角波のようになっています。潮の流れと風が逆でおまけに波が立っていて、同じ場所に船を止めておくのはベテランの和美船長の卓越した技をもってしてもかなり難しい状況でした。船は同じ場所に居ようと操船してもどうしても左右前後に振れてしまいます。

本牧沖の堤防沿いの深さは堤防から離れてあるところまでは平坦ですが、それから急に深くなります。その深くなりかける崖のところにいい型のアジが回遊してきます。そこを狙っているのです。

船が振れているときには、通常のようにタナ取りをしていると、底立ちがいつも違っていてどうしていいかわからなくなってしまいます。タナを取ったのに少ししたらオモリが底に着いてしまっていたりして混乱してしまいます。こういうときには道糸がかなり真っすぐになったときを見はからってタナ取りをします。そしてすばやくコマセを振って当たりを待ちます。当たりがなければ、もう一度タナの取り直しです。ここで当たりが出たら、そこで道糸のマーキングを覚えておく事、これが大事です。

この後はビシを底まで着けないで、覚えたマーキングのところで止めてしまってビシを振って待っているだけです。潮が利いているので、コマセを振ってから持ち上げなくてもすぐに喰うはずです。仕掛けが殆ど真横になびいていると思われるからです。私は道糸のマーキングを見るのに水面との境を見ています。リールの表示でも自分だけならいいですが、他の人に教えるのには、個々のリールの表示誤差があるので、間違った情報になるおそれがあります。私はタナを聞かれたら、「水面25m」などと教えるようにしています。

この方法は凪で潮がさほどないときにも有効です。こういうときには当たったタナの1m下まで下ろしてコマセを振り、それから1m上げて待ちます。タナ取りのためにビシを底まで下ろして、コマセ籠が岩にはさまってしまうおそれもありません。

一つの場所で最初にオモリを底まで下ろすのはしょうがないですが、魚が当たったら、電動リールのスウィッチを入れる前にマーキングを見ておく習慣をつけるといいと思います。

私は昨日この時に30cm超の幅広アジを短時間で15尾ほど釣りました。コマセを詰め替えて、タナまで下ろしてコマセ一振りでの入れ喰いがしばらく続きました。少ししたら、他の同船者の方達がさほど釣らないので波の静かな違う場所へ移動してしまいましたが。。。