2018年4月19日(木)

シロギスの釣り方(2)

ここでは道糸について少し詳しく述べます。使う道糸はPEです。太くても1号です。細い道糸を使う理由は出来るだけ水の抵抗を減らしたいからです。「2号だって十分細いから大して変わらないよ」と思っている方もいらっしゃるかと思います。潮の速い時にはその違いがはっきり分かります。潮の流れの速い時、道糸2号で少し遠くへ仕掛けを投げ入れるとします。そうすると、下へ着いたのがよく分からないことが往々にしてあります。これは道糸がたわんでしまって、 オモリが底に着いたシグナルを伝えないからです。自分では1m以上仕掛けを持ち上げたつもりでも、下ろそうとするとすぐに着いてしまうことを経験したことはありませんか? あれは潮の流れによって大きく糸がたわんでしまっているからです。竿を持ち上げると、たわんでいる糸が張った状態になりそれからオモリが底から離れる時に更に重みを感じられるはずです。このことが分かる方はかなりの上達者です。それが分からない方はオモリを持ち上げたつもりでも持ち上がっていないということになります。こういう方の仕掛けは潮の流れと反対に取り残される事になります。いわゆる「道具が遅れる」と船長が言うものです。当然他の方とオマツリしてしまう事にもなります。自分の仕掛けをある程度は自分でコントロールする為にも道糸は抵抗の少ない細めを使うべきです。

昔は道糸にナイロンを使っていたこともありました。強度の関係から細くても4号です。今と比べると、太いしそれに伸びる材質でした。PEという糸は編み糸ですので伸びが非常に少ないです。ですから、聞き合わせの釣りはPE無くしてはできなかったでしょう。

昔は竹竿でも最上級品の穂先はセミ鯨から取ってきたものが使われました。セミ鯨のヒゲからは長いものはなかなか取れなかったと聞きました。短いセミ鯨の穂先を竹に継いで使っていました。竹の部分はわずかしか曲がりませんから、極鋭のキス竿のようであったと考えられます。いや、逆ですね。ダイワがセミ穂先の竹竿を真似したんですね。

針のチモトに何も付けないよりはビーズなどを付けた方がいいと思います。私は金のビーズは必ず付けるようにしています。とにかく、目だたたせるように。。。オモリにしてもそうです。鉛色の目立たないものより、カラフルな色のものを使う方がいいと思っています。私のお気に入りは蛍光緑のナツメオモリです。鉛だけのよりも値段は少々高めですが。。。オモリは通常15号を使っています。細い道糸を使っていらっしゃるのなら、潮の流れの緩い時には10号とか軽いオモリを使っても面白いです。やはり軽い方がやりやすいですから。。。反対に太い糸でなら、20号オモリを使う方がわかりやすいかもしれません。